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こんにちは、フリーランスデザイナーの坂本です。
今回はグラフィックデザイナーの給料が安い理由について解説しつつ、解決策についても提示していきます。
現在グラフィックデザイナーとして仕事をしているが、給料が安すぎて辛い…という人の参考になればと思います。
グラフィックデザイナーの給料平均
グラフィックデザイナーの給料の平均値はこの通り。
あくまで企業での平均年収という点でみると、以下のようになります。
・グラフィックデザイナーは335万円。(男性377万円、女性314万円) ・Webデザイナーは347万円。(男性391万円、女性327万円)
※転職サイト Doda調べ
【比較】グラフィックデザイナーとWebデザイナーの違いとは?仕事内容から年収まで
日本の平均年収が436万円ですから、全体から約100万円も低い水準です。
ちなみにこれがWebデザイナーだと少し高く、平均年収は347万円。(男性391万円、女性327万円)
とはいえ、どちらも平均を大きく下回っています。
なぜそんな事になってしまっているのか、主な理由をあげます。
グラフィックデザイナーの給料が安い理由
デザイナーは立場が弱い
まず日本はデザイナーの立場が非常に弱いです。
海外ではCDO(Chief Design Officer)というCEOやCTOに並ぶ役職も多くありますが、日本ではまだまだそのような役職は多くありません。
つまり、企業側がデザインに対してまだまだ理解がないのです。
制作会社で仕事をしているグラフィックデザイナーが、デザインに理解のないクライアントに苦しめられる話はあるあるですが、こうした背景もありデザイナーはまだまだ立場が弱かったりします。
ちなみに何故デザインが理解されないのかという要因はいくつあり、具体的に下記のようなものがあります。
- 正解がない
- 数値的なインパクトが測りにくい
そもそもデザインには正解がありません。
どうしても最終的な判断は感覚値によるところが大きく、事実コンペでもデザインがそこそこでも説得力のあるプレゼンが良ければOKになってしまいます。
その上、数値的なインパクトが測りにくいというものも。
会社経営において数字は重要な指標です。売上だったり、広告費用だったりとありますが、デザインはどうしても数値に落とし込みにくいです。
例えばリアルプロダクトにおいて、パッケージをAデザインからBデザインに変更した際に売上が大幅に伸びたとしても、果たしてデザイン本来の力がどれだけ影響したかは測定できません。
デザインも良かったが、新規のプロモーション戦略が良かったのかもしれませんし、ありとあらゆる要因があげられ、結局デザインってどれくらい良かったんだっけ?という話にもなってしまいます。
もちろん、これはあくあで一例ですが、実際このような感覚を持っている経営者も多く、なかなかデザイナーの立場は向上しません。
供給過多による価格競争
グラフィックデザインはパソコン1台で始めることができ、学習コストも事業としての参入コストも低いです。
その結果、デザイナー人口は増え、需要と供給バランスが崩壊しつつあります。
供給過多による価格競争が激化し、他社よりも安くしますといった売り込みになり、クラウドソーシングでもグラフィックデザイナーが安く買い叩かれている現状があるわけです。
グラフィックデザイナーの安売り
個人的には多くのグラフィックデザイナーが自分の市場価値を理解せずに安売りしてしまっている現状もあると思います。
例えばイラストレーターや漫画家といったクリエイティブ系の職種に見られる傾向として、「好きな仕事ができているからお金は気にしない」といった考えがありますよね。
このような安売りしてしまうような状況から業界全体での低価格化に繋がるとも思っています。
給料の安いグラフィックデザイナーがやるべきこと
ここからは解決策になります。
前提として収入には労働の対価として受け取る収入と、それ以外の収入に分類できます。
最初に労働収入を最大化させた上で、労働以外の収入源を作っていくことがベストです。
スキルを身に着けて転職
一番手っ取り早いのが、転職。
日本では「3年は同じ会社で働かなければならない」といった時代錯誤の思い込みをしている人が非常に多いです。
終身雇用制度も崩壊し、会社は従来のように個人を守ってくれませんし、そのように他人の顔色を伺っても無駄でしかありません。
今の収入に満足していない、環境に不満があるという方は積極的に転職を狙ったほうが良いです。
同じ仕事内容でも、下請けの制作会社ではなく、企業のインハウスデザイナーになるだけでも、収入は一気に上がりますし、環境を変えるだけでも大きく変わります。
デザイナーのおすすめ転職サイトについてもまとめているので、求人情報を見たい方はぜひチェックしてみてください。
【登録必須】現役デザイナーがおすすめする転職サイト・エージェント6選
ここで注意しなければいけないのが、自分の会社だけが給料が安いというわけではないこと。
先程の話からやや矛盾していますが、環境を変えて変わるのは非常に稀。
グラフィックデザイナーという職種自体、平均年収からみても給料は高くないです。
つまり、今の会社から別の会社に移った所で給料が一気に上がることは考えにくいです。
転職に際して今のまま転職するのでは、対して待遇は変わらないので必ず別スキルを習得して、それをかけ合わせて転職する方が良いでしょう。
スキルアップを積極的にやる
転職する上でも大事なのがスキルアップです。
デザインのスキルを引き上げることも大事ですが、ぜひやって欲しいのがスキルの掛け合わせです。
例えば、「デザイン×マーケティング」や「デザイン×営業(営業資料作ったりとか)」といった、別のものと掛け合わせること。
- グラフィックデザイン×Webデザイン
- グラフィックデザイン×マーケティング
- グラフィックデザイン×イラスト
こうした別の付加価値をつけることで、グラフィックデザインだけができる人材とは差別化できるので、付随して市場価値も上がり給料も高くなります。
デザインのスキルはデザイナーをやってる時点で一定あるでしょうし、短期的に大きく成長することはあまり期待できません。(未経験の新卒とかなら別ですが)
やはり未経験のものを、0から1にする方が大きくスキルアップができます。
また、スキルの掛け合わせのメリットとして、ちゃんと評価されやすいというのもありますね。
デザインの制作会社でデザインができるのは当たり前ですから、マーケティングや営業、カメラマンができるとかでも、希少性が出てます。どちらにせよ市場価値は上がるでしょう。
こうしたスキルアップを行った上で、転職するのも効果的ですし、今の会社で人事評価の際に「積極的にスキルアップを目指していて、こんなことができます」と伝えることも可能です。
副業をスタートする
続いて副業。
副業ブームと言われている昨今ですから、間違いなく副業はした方が良いです。
特にデザイナー需要は副業でも結構あるので、お小遣い程度であれば他の会社を手伝う、プロジェクト単位のクラウドソーシングなんかはベストです。
特にグラフィックに比べてWebデザインなんかは稼ぎやすい案件が多いので、Webの勉強をしてWebデザイナーとしての副業を始めるのも良いでしょう。
Webデザイナーを副業にする!毎月10万円以上稼ぐためにやるべきこと
ですが大きく稼ぐなら、ポイントとしてなるべく資産性の高い事業(副業)をやることをおすすめ。
例えばここで週末の時間をクラウドソーシングでのバナー広告作成という副業を始めたとします。
少しは稼げますが、結局それは通常の業務とやっていることは変わらなく、実質労働時間が増えただけです。
短期的に収入を増やすならそれでも良いですが、中長期で収入を増やすならNG。
ここでやるべきなのは、ストック型でやればやるほど売上が上がる副業。
具体例をあげてみます。
例えばブログ・アフィリエイトだったり、YouTubeといったコンテンツ発信や、グラフィックデザイナーならPhotoshopブラシの販売、Illustratorの素材販売とかでも良いですね。
こうした単に自分の時間で稼ぐのではなく、スキルを活かした商品を作って販売する方が資産性も高く、副業としてやる価値が出てきます。
僕もフリーランスデザイナーとして仕事をしていますが、デザイン製作より売上を叩き出しているのがブログです。
投資は収入を得る上で、とても大事な事だというのは多くの人が理解しているんじゃないでしょうか。
一方で、必要なのは分かっているが、これまで後回しにしてきたという人も多いはず。
ぜひこの機会に投資にもチャレンジすべきです。
レバレッジをかけたFXなどに手を付けずに、あくまで投資に徹すれば、大きな経験にもなります。(ギャンブル感覚ではダメですよ)
かくゆう僕も20歳の頃から投資信託で3000円からスタートしています。
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独立
そして最後になりますが、独立ですね。
これは起業でも良いですし、フリーランスとして仕事するだけでも独立です。
独立するメリットは色々ありますが、収入に関していうと会社に成果が帰属しないので、やればやるだけ丸々自分の利益になります。
フリーランスになると収入が2倍になったという話がよくありますが、会社では毎月安定的な固定給が支払われる代わりに収入に上限があります。
独立するとこの上限がなくなるので、独立して収入が増える人が出てくるわけですね。
僕もフリーランスとして独立していますが、収入の保証こそないものの完全成果型で収入が入りますし、ストレスフリーで仕事は楽しいですね。
なお、いきなりノープランで独立するのはリスキーなので、副業からスタートするのが理想です。
【まとめ】グラフィックデザイナーの給料が安い理由
今回の記事のポイントです。
- 日本のデザイナーは立場が弱い
- 供給過多による価格競争
- デザイナーによる安売り
こうした問題の解決策が以下。
- 転職
- スキルアップ
- 副業
ぜひ参考に頑張ってみてください!