未経験からフリーランスデザイナーになる方法【経験談あり】

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フリーランスデザイナーへの道のりは、デザイン専門学校を中退した後、ITベンチャー企業への就職、その会社の倒産、体調を崩しての別の会社からの退職を経て、準備なくフリーランスになりました。最初はクラウドソーシングでの受注から始め、次第に継続案件を獲得して生活が安定してきました。現在では、フリーランスならではの柔軟性を活かして、ブログやYouTubeなどの収入源を増やしています。未経験からフリーランスデザイナーになることは可能ですし、苦労はありますが、しっかりと対策を立てれば安定した収入を得ることができるようになります。

今回は未経験からフリーランスデザイナーになる方法を解説。

僕自身もデザイン会社に務めることなくフリーランスになったので、比較的レアケースかつ、未経験者にとってはかなり有益かなと思います。

僕がフリーランスデザイナーになるまで

僕の場合はかなり消極的な選択肢としてフリーランスデザイナーになっていまして、経歴的には以下の通りです。

① デザイン系の専門学校に通う

② 在学中にITベンチャー企業に就職(学校は卒業せずに中退)

③ 1社目の会社が倒産

④ 2社目の会社に転職するも、会社員としての働き方が合わずに退職

⑤ フリーランスデザイナーになる

こうして見ると、学校を辞めて入った1社目が倒産してたりして散々な感じですが、ざっとこんな経歴。

2社目のときは割と体調的にも優れず、スパッと辞めてしまったので、フリーランスになる準備とか皆無でしたし、半年ほどしかいなかったので失業保険もなしです。

つまり、完全ノープランでフリーランスデザイナーです。恐ろしい。

そして、実際にフリーランスになってから起こしたアクションとしてはこんな感じです。

① クラウドソーシングで受注(最初は1ヶ月で9万円でした)

② 求人サイトやフリーランス向けのエージェントに登録しまくる

③ 継続案件を獲得し、生活が安定する

ちなみに現在はフリーランスデザイナーという枠組みも超えて、学生時代に立ち上げたブログを再開したり、YouTubeをはじめたりと、フリーランスならではの柔軟性で収入源を増やしています。

フリーランス=不安定というのは微妙に間違っていて、しっかり考えて行動すればそれなりに安定しますし、収入も増やせます。

未経験からフリーランスデザイナーでもやっていける?

ここからは実際に制作会社に勤めること無く、フリーランスデザイナーになった僕の経験を基にした話をします。

ちなみにデザイン制作会社には務めてはいませんでしたが、マーケターとして企業で2年ほど仕事はしていました。

苦労はするが問題なし

未経験からでも大丈夫ですか?という不安な声はよく聞きますが、結論大丈夫です。

ただ苦労はしますし、新米デザイナーならではのスキル的な壁にもぶつかります。フリーランスなので、その上にデザイン業務以外の壁も出てきます。

ただ、こうした壁は企業のデザイナーであっても同じです。

僕も請求書の作り方すら知らないままフリーランスになり、デザイナーとしてなんとか生きていくことが出来ています。

みなさんも未経験からいきなりフリーランスデザイナーというと、かなり不安でしょうが、案外なんとかなるもんです。分からないことがあればGoogle検索で解決する時代ですので、しっかり努力し続けることができればOK。

悩みは尽きないが対策は可能です

上記のように僕は未経験フリーランスに対してかなり楽観的ですが、これには理由があります。

それは、全ての悩みは対策が可能だと知っているからです。

例えば駆け出しフリーランスデザイナーの悩みは以下のようなものがあります。

  • 仕事がない
  • 営業活動ができない
  • 確定申告とか会計業務が分からない

ただこうした悩みは全て対策・解決できます。

  • 仕事がない
    →クラウドソーシングをはじめとする求人サイトは無限にある
  • 営業活動ができない
    →フリーランス向けのエージェント登録すれば営業は不要
  • 確定申告とか会計業務が分からない
    →会計ソフトで1発解決会計freee を使っています)

もちろん悩みはこれだけではないかもしれませんが、ちゃんと対策をとればそこまで大きな不安にはならないです。

未経験からフリーランスデザイナーになるために必要なもの

必要なスキルセット

フリーランスデザイナーになる上で必要なスキルは以下の通り。

フリーランスデザイナーのスキルセット

  • デザインの基礎知識【必須】
  • 制作ツールの扱い(IllustratorやPhotoshopなど)【必須】
  • HTML/CSS【必須】
  • JavaScript・jQuery【必須】
  • WordPressの知識
  • SEOの知識
  • UI/UX

必須スキルの「HTML/CSS、JavaScript・jQuery」はWebデザイナーの必須スキルなので、グラフィックデザイナーの場合は不要。

案件によって変わってくるので一概には言えませんが、ひとまずデザインの基礎知識がある上で制作ツールを使ってバナー広告作成(グラフィックデザイン)、WEBサイトのデザイン(Webデザイン)ができればプロとしてはOK。

上記は実務レベルで必要なスキルですが、他にフリーランスとして求められるスキルもあります。

フリーランスとして必要なスキル

  • 営業力(提案力)
  • マーケティング(営業不要になります)
  • 自己管理能力
  • 確定申告や税金に関する基礎知識

フリーランスは自ら営業活動や、仕事を獲得するための仕組み化(マーケティング)をする必要があるのでこの辺りは後々覚えていくことになるかなと思います。

確定申告や税金に関する基礎知識は、難しく聞こえますが、最近は会計ソフトが優秀なのであまり心配しないで大丈夫です。

貯金はどのくらいあると良いか

フリーランスとしてやっていく上で、初月にいきなり十分な売上をあげられるとは限りません。

クライアントがすでに獲得できているようなベテランならまだしも、未経験者からフリーランスになるのであれば尚更です。

少なくとも半年〜1年間の生活費ぐらいはあるのが理想です。

金額にして100~300万といったところでしょうか。

アドバイスとして固定費も下げる努力をしておくことをおすすめします。

例えばサブスクの契約を見直す、家賃が安い家に住めないか…など。

仕事が軌道に乗るまでを生き抜く準備はしておくと良いです。

未経験からフリーランスデザイナーになる方法

早速、未経験からフリーランスデザイナーになるまでの手順を解説していきます。

ざっと3ステップに分けられます。

① デザインの基礎的な学習

② クラウドソーシングで実績作り

③ 継続案件案件で収入源の確保

① デザインの基礎的な学習

最初にすべきはデザインの基礎学習。

具体的にはデザインの四大原則をはじめとした基礎知識と、デザイン制作に必要なツールの扱い、Web系であればそれに加えてコーディングなどのスキルですね。

学習については独学とWebデザインスクールに通う2つがありますが、短期的にスキルを身に着けたいのであればWebデザインスクールがおすすめ。

最近は完全オンラインで学びやすく、挫折しにくい環境になっているので、独学より遥かにデザイナーとしてのキャリアスタートを達成しやすいかと。

未経験からフリーランスデザイナーになる人のパターンで、結構よく聞くのがこの「スクール→フリーランスデザイナー」という流れですね。

万が一、転職という選択をとるときでもスクールなら転職サポートがあります。

ちなみに僕の場合はデザイン専門学校でした。費用的にデザインスクールの方が安いので、今からならデザインスクールがベスト。

独学でも全然OKではありますが、フリーランスという目標から逆算すると、時間がかかりすぎる&挫折しやすいです。

プロが選ぶ!Webデザインスクールおすすめ6社を徹底比較

② クラウドソーシングで実績作り

次にある程度スキルが身についたタイミングで、クラウドソーシングを使った仕事を受けるのが良いです。

実績ゼロからでも案件によっては受注できますし、自分の仕事の実績作りにも最適。

クラウドソーシングでの仕事だけでも月に10万円前後は収入を得られます。Webデザインの大きなプロジェクト案件だとその倍ぐらいは稼げますね。

実家ぐらしとかシェアハウスとかなら、この状態でもなんとか生きていけそうです。

デザインの仕事を受注・発注できるクラウドソーシングを徹底比較

③ 継続案件で収入源の確保

そして最後にやるべきなのが、継続案件の確保。これは大事です。

先ほどのクラウドソーシングを利用した仕事で月に20万~30万円稼いでいるフリーランスもいますが、あまりおすすめしません。

というのも、クラウドソーシングの案件は単発案件が多く、来月も仕事をくれる保証がないためです。

よって、クラウドソーシングで稼ぐとなると、毎月新しいクライアントを見つけて単発案件をひたすら数こなすといった、労力のかかる仕事になります。

継続案件であれば中長期で契約をして仕事をするので、収入を安定させることができますし、仕事がないという状況も作らずに済みます。

僕はレバテッククリエイターというエージェントにも登録しており、毎月仕事をそこから貰ったり、業務委託契約で企業のデザインを手伝っています。

現役フリーランスデザイナーおすすめするエージェント6選

ちなみに継続的に業務委託契約を結ぶような仕事は実績が必要です。そのためにもクラウドソーシングでの実績作り、ポートフォリオ作成はしておきましょう。

未経験からフリーランスデザイナーになる上で知っておきたいこと

ここからは補足程度にフリーランスになりたい人が知っておきたいことに答えます。

勉強時間はどのくらい?

スキル習得までの勉強時間は独学であれば半年ぐらいは見ておくべき。

クラウドソーシングの仕事をガンガンこなせているような状態が理想なので、基礎知識をサクッと学んだらそうした媒体で実務経験を積んでおくと良いですね。

仕事内容やスケジュールはどんな感じか

フリーランスって自由に働けて楽なんでしょ?と言われがちですが、普通の会社員とさほど労働時間は変わりません。

僕の場合はデザイン制作以外にブログの運営などもやっているので、平均8~10時間。

休みは取りたいときに取るというスタイルなので、下手したら会社員よりかは労働しているかもしれません。

とはいえ、自由に働けているので精神的ストレスはないですね。楽しいから働いているという状態。

詳しくは別の記事でフリーランスデザイナーの1日と称してスケジュールを公開しているので見て見ください。

現役フリーランスデザイナーの1日の流れ【スケジュール公開】

年収事情について

フリーランスになる上で不安なのが年収だと思います。

平均年収はボリュームゾーン的に300~400万が多いですが、フリーランスは年収に天井がないため、1000万を超えるような人も少なくはないです。

【まとめ】未経験からフリーランスデザイナーになる方法

今回のポイント
  • デザインの基礎をWebデザインスクールか独学で学ぶ
  • クラウドソーシングを使って実績を作る
  • フリーランス向けのエージェントなどを利用して継続案件をうける

流れとしてはこんな感じですね。

ぜひ参考にして頂ければ幸いです!

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