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Webデザイナーに対して「やめとけ」と言われる理由は、ブラック体質の会社が多い、稼げない、将来性に関する懸念が大きい、という3つが挙げられます。
しかし、僕はフリーランスデザイナーとして活動しており、これらの問題は環境により大きく変わると考えています。良い労働環境の職場選び、ディレクター職へのキャリアアップ、収入源の分散など、対策を取ることで十分対応可能だと考えています。
今回はWebデザイナーはやめとけという声に対しての見解と実態について、現役デザイナーである僕の視点で解説していきます。
ぜひこれからWebデザイナーを目指そうと思っている方に参考にして頂きたいです。
- Webデザイナーはやめとけという理由
- それに対するデザイナーの見解
- 各対策について
Webデザイナーはやめとけという理由
そもそも何故Webデザイナーはやめとけという声があるのかという話ですが、大きく3つの理由が多いです。
・企業勤めのWebデザイナーは稼げない
・将来性に関する懸念が多い
1つずつ解説していきます。
ブラック体質の会社が多い(長時間労働)
圧倒的に多いのがこのブラック体質であるということ。
Webデザイナーの多くが制作会社にて勤務し、基本的にクライアントワークになります。
例えば、メーカー企業が発売する新商品のWebサイトを作成してくれという依頼を会社内のチームで取り掛かるといったもの。
作成してもクライアントに提示し、OKが出ない限りは何度も修正作業が入りますし、納期前になると残業が長引くといったケースも少なくないです。
つまり、クライアントワークがゆえの弊害が多く、下請けの制作会社ともなると構造上どうしても立場が弱く、ブラック体質から抜け出せなかったりします。
企業勤めのWebデザイナーは稼げない
長時間労働をはじめとする劣悪な労働環境に付随して、薄給であるという理由もあります。
理由はいくつかあるんですが、そもそも会社が取ってくる案件の単価が低いというのが要因としてあるかと。
これは特にWebサイト制作の会社なんかに多く、普通にサイトを制作するだけだと今の時代クラウドソーシングなどで安く作れてしまいますし、普遍的な価値提供になってしまうので単価があまり高くないです。
ですので、おのずと社員への還元も少なくなってしまうので薄給という結果に繋がっていきます。
将来性に関する懸念が多い
続いては将来性に関する懸念。
これはWebデザイナーという職種上の特徴なのですが、以下のような懸念点があげられます。
- 長時間労働には体力が必要
- Web業界の急速なトレンドへの対応
- 誰でもWebデザインができる時代
前提としてハードなクライアントワークはどうしても体力がいります。
年齢による壁も当然くるでしょうし、クライアントワークがゆえの突発的な対応への負担も大きいです。
更にWeb業界はトレンドの変化が早く、仮にWebデザイナーとして仕事が出来ていても、今のスキルセットが10年後に通用するかは微妙なところ。
誰でもWebデザインができるというツールは近年増え続けており、参入障壁も低いので競合他社も多いです。
元に統計データでは多くのデザイン会社が潰れています。
こうした将来性に対するネガティブな要因が多いというのも、Webデザイナーはやめとけという声に繋がるのでしょう。
Webデザイナーはやめとけについての見解
ここまでWebデザイナーはやめとけという声について、考えられる理由を挙げてきました。
しかし、僕自身はフリーランスデザイナーとしてWebデザインの仕事もしております。
それを踏まえて思うのは、この意見はかなり極端であるということ。
今回あげた理由は環境による要因も大きく、他の理由に関しても十分対策はとれると考えています。
労働環境が良い職場選び
Webデザイナーという職種への不満で多い、労働環境についての問題。
これに関しては完全に立場の弱い制作会社の意見だと思っています。
なので対策としては、当たり前ですがなるべく労働環境が良い職場を選ぶということ。
例えば、下請けの制作会社はどうしても立場が弱く、人件費が安くなりがちなので避ける。
その代わりにメーカー企業のインハウスデザイナーになるという手もあります。
その他、Webサイト制作という普遍的なサービス提供ではなく、Webサイト制作に加えてマーケティングをやっている、自社サービスを展開して利益が沢山あるといった提供価値が高い会社への転職。
といった具合に会社選びで基本的なことは解決してしまいます。
今いる自分の会社や知り合いから聞いた会社が業界のスタンダードとは思わないということが大事。
試しに以下の記事で転職サイトに登録してみるとわかるのですが、世の中Webデザイナーの待遇が良い会社も無数にあります。
あとはいかにそうした会社で働けるかです。
【登録必須】現役デザイナーがおすすめする転職サイト・エージェント6選
ディクレター職へのキャリアアップ
ここまで前提としてWebデザイナーという職種で話をしてきましたが、キャリア的にはWebデザイナーにこだわる必要なしです。
一般的にWebデザイナーの次にはWebディレクターといったポジションにつくことが多く、こうしたキャリアアップをしておけば薄給で首が回らないといった問題はなくなります。
ディレクター職は基本的に平のWebデザイナーより給与水準が高くなりますし、自ら現場で手を動かすということも少ないので、仮に年齢を重ねても身体への負担は遥かにマシでしょう。
なので一生Webデザイナーとして現場でゴリゴリ手を動かすというよりかは、将来的にはディレクター職としてディレクションを行うポジションにキャリアアップをするというスタンスが望ましいです。
こうしたスタンスであれば将来的な懸念は少なくなるはず。
収入源の分散
これはWebデザイナーに限らず、全ての会社員に共通することですが、終身雇用制度が崩壊した今、会社の給与に頼るのはかなりリスキーです。
公務員と違って副業を厳しく制限されているということもないはずなので、できるだけ副業収入など本業以外での収入源を確保すべきでしょう。
デザイナーとしてのスキルをそのまま横展開できる副業も多いので、ぜひまだ副業を始めていないという人は早めにスタートすると良いです。
おすすめの副業は下記記事でも紹介しています。
【実践済み】デザイナーの副業・複業におすすめのサイト【最高月50万円以上】
【結論】Webデザイナーはやめとけとは思わない
以上、今回のポイント。
- ブラック体質の会社が多い(長時間労働)
→しっかりとした企業選び(下請けの制作会社を選ばない) - 企業勤めのWebデザイナーは稼げない
→今後のキャリアプランの計画 - 将来性に関する懸念が多い
→収入源の分散(副業を始める)
少しでも参考になれば幸いです!
【プロが語る】未経験からWebデザイナーとして転職するためにやるべき全プロセス