Webデザイナーの転職が厳しい4つの理由【最新事情】

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こんにちは、フリーランスデザイナーの坂本です。

今回は、Webデザイナーの転職が厳しい理由について、現役デザイナー目線で解説していきます。

厳しい現状を前に、どのようにWebデザイナーになるかも解説していますので、ぜひ最後まで読んで参考にして頂ければと思います。

デザイナーの転職は厳しい?最新事情とは

そもそもデザイナーの転職事情ってどんな感じなの?と知りたい方もいるかと思うので、最初に転職事情について話します。

まず、経済産業省のデータからですが、デザイナーの数自体は増えており、転職市場としては非常に活発な職種です。

とはいえ、デザイン事務所といったデザイン業の会社は減少傾向の年もあり、競争は激化しているのが現状。

ですが、グラフィック、Web、UI / UXといったニーズの細分化が見られますし、デザインの重要性やエンジニア同様デザイナーの人手不足もあり、求人数は微増しているんじゃないかなと思っています。

印刷業界などグラフィック系に関しては、微妙なところですが、少なくともWeb業界の需要は高まっていますね。
国の統計がいくつかありますが、この辺りまでしっかり調査できているものはないので、転職事情に関して正確な情報は見当たりませんでした。また見つかり次第、追記します。

Webデザイナーの転職が厳しい理由

Webデザイナーへの転職が難しい理由は以下の通り。

  • 転職は実務経験が必須
  • 未経験だと20代が有利
  • デザインスキルだけだと厳しい
  • アウトソーシング化

転職は実務経験が必須

上記を踏まえて事実ベースでの話ですが、基本的に実務経験は必須です。

デザイナー自体、専門職といった扱いなので、スキルが重要視され、転職市場における経験値についてはかなり見られます。

多いのは実務経験2年以上、とかですね。

つまり未経験だとそもそも応募できないというケースが多いです。

新卒や第2新卒をはじめとする20代の転職であれば、経験が多少なくとも当たり前なのでそこまで重要視する必要はありませんが、30代以降の転職であれば実務経験がないと結構厳しいです。

もちろん完全にゼロというわけでもなく、30代以降で未経験から転職というのも全然ある話ではあるので、そこまで悲観的になる必要はありません。

ですが、Webデザインは一朝一夕の努力で身につくものではないです。

基本的なデザインスキルから、HTML / CSSといったコーディング、製作ツールの扱いからWebの基礎など学ぶべきものは沢山あります。

こういった背景があるからこそ、実務経験が重要視され、即戦力で参画できる人材でないと転職が難しいのです。

未経験だと20代が有利

よくある質問で、完全未経験だと就職・転職はできないのか?というものがありますが、未経験でも採用してくれる会社はあります。

ただし、同じ未経験でも20代をはじめとする若い世代が優遇される傾向にあり、30代以上だと厳しいという会社も。

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繰り返しになりますが、Webデザイナーはスキルが重要視される職業なので、未経験であれば、早くキャッチアップして成長してくれるか、今後の活躍に期待できるかといった視点で見られます。

20代だと家庭を持っている人も少ないですし、今後の活躍を期待したポテンシャル採用が多いので、同じ未経験なら20代の方がやや有利です。

デザインスキルだけだと転職は厳しい

デザイナーの転職において支離滅裂な話ではありますが、デザインスキルだけだと厳しかったりします。

というのも、デザイナーがデザインできるのは大前提として、転職する上で企業側が求めるのは+αのスキル。

単にクリエイティブが作れるといった普遍的なスキルは代替可能であり、特に正社員として採用するのであれば別に派遣でも任せられる仕事なので、転職市場においては微妙です。

例えば30代以降の転職であれば、中間管理職としての人材を求めているので、基本的なデザインスキルに加えてディレクションスキルが求められたり、20代でもデザインスキル以外にマーケティングができるといったスキルの掛け合わせは重宝されます。

今後もデザイナーとしてのキャリアを考えているのであれば、ゆくゆくは別のスキルも身につけることを考えた方が良さそうです。

進むアウトソーシング化について

上記の話にも通じる所ですが、安価に仕事を発注できるクラウドソーシングやフリーランスといった働き方が増え、デザイナーが必要な業務を外注化する流れが増えています。

つまり正社員の採用を減らしている会社もあるわけです。

この外注化の流れがどこまで広がるかは分かりませんが、こうした現状の中で自分はデザイナーとしてどういう価値提供ができるのか、転職の機会に考えるべきです。

デザイナーの転職は一筋縄ではいきませんし、簡単ではなく難しいものという認識を持つほうが良いでしょう。

Webデザイナーへの転職はどういう人が有利なのか

それではここからはどのような人がWebデザイナーの転職に有利なのか、より詳しく解説していきます。

同じ未経験でも差が出てくるポイントですので、チェックしてみて下さい。

  • 元グラフィックデザイナー・DTPデザイナー
  • 一定水準のスキルがある
  • 成長意欲の高い人
  • コミュニケーションスキルがある人

元グラフィックデザイナー・DTPデザイナー

例えWeb業界が未経験であっても、グラフィックデザイナーなど、別業界でデザイナーをしていた人であればかなり有利です。

というのもWebデザインといっても、デザインの基礎部分はスキルとしてそのまま転用できるので、例え未経験であっても、すぐにWebデザイナーとして通用するスキルを身につけることができます。

実際、グラフィックデザイナーからWebデザイナーに転向する人も多く、キャリアアップの手段としても使われるのであまり珍しくはないです。

一定水準のスキルがある

実際にスキルがあれば実務経験がなくても転職はしやすいです。

ここでいうスキルは、何も完璧なものではなく、ある程度一人でサイトを製作できるといったもの。また、クラウドソーシングで案件を受けた経験があるといったものでも十分評価してくれる会社はあるでしょう。

つまり、まだまだ至らないところはあるが、基本スキルはあるという状態です。

ここまでくれば入社後に時間をかけて成長すれば、一人前にはなれるので、比較的転職も可能となります。

成長意欲の高い人

次にパーソナリティーの部分ですが、成長意欲の高い人は重宝されます。

デザインは流行り廃りもありますし、日々の生活の中でも積極的にインプットしたり、最新の技術なんかも勉強する必要があるので、成長意欲は大事。

どんなに優秀なデザイナーでも、日々の成長を怠れば一気に時代についていけなくなります。

ですので、成長意欲が高いことはかなり評価されますし、転職活動ではそれらを自己PRなどで示さなければなりません。

コミュニケーションスキルがある人

続いてはコミュニケーションスキル。

デザインは会社にもよりますが、多くがクライアントワークです。

クライアントにヒアリングをしながら製作を進めていくことも沢山ありますし、たとえ社内のインハウスデザイナーであったとしてもエンジニアとの連携は必須。デザイナーとコミュニケーションスキルは切ってもきれない所です。

また、自分のデザインした制作物をクライアントにプレゼンするということも多くあり、デザインの意図などをしっかり説明する最低限のコミュニケーションスキルは大事。

ちなみに相手を納得させることができなければ、修正が入ることになります。(デザイナーあるあるです)

Webデザイナーとして転職成功させるには?

ポートフォリオを作りスキルをアピール

デザイナーの転職に最も大事なのはポートフォリオ。

これまで自分が製作したものをまとめたものです。

多くの会社がこのポートフォリオを応募時に送るよう指示しており、ポートフォリオがないと転職活動は一向に始まりません。

それほど大事なこのポートフォリオですが、自分のデザイナーとしてのスキルの証明になります。

デザイナーは必須の資格こそありませんが、ポートフォリオが資格のような働きをしてくれるのです。

これからWebデザイナーとして転職するのであれば、まずはポートフォリオを充実させ、クオリティーの高い制作物を見せることができるようにしましょう。

【重要】転職エージェントを利用する

ここまで読んで頂ければ分かる通り、Webデザイナーの転職は厳しいです。

特に未経験や実力不足であればあるほど、転職活動は難航していきますし、体力やメンタルも持っていかれます。

ですので、ぜひとも転職を検討されている方は転職エージェントを利用することがおすすめです。

転職エージェントを利用すると、専門スタッフからの転職アドバイスだけでなく、実際に条件やスキルを踏まえた上でおすすめの企業を紹介してくれるので、比較的スムーズに転職活動をすることができます。

料金もかかりませんし、キャリアアップを狙う方は年収交渉なども代行してくれます。

デザイナー志望が利用すべきエージェントはレバテックキャリア

デザイン業界に完全特化しており、Webデザイナーの求人も非常に多いです。

通常の転職サイトを使用するよりもエージェントの方が内定率が20%もアップするというデータもあり、これからWebデザイナーになるのであれば間違いなく利用すべきエージェント。

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デザイナーの状況別の転職難易度

ここで、改めて整理をしながら転職難易度を状況別にまとめます。

・20代の転職はそこまで難しくない、ポテンシャル採用もある

・30代以降ではデザインスキルだけだと難しい。ディレクション経験など別のスキルがあると強い

・完全未経験だと会社は限られ、厳しい。

転職成功させるためになにをするか

20代・30代以降のデザイナーが転職ですべきこと

現在デザイナーをやっている人が転職ですべきことは20代でも30代以降でも大きく差はありません。

繰り返しになりますが、より良いポートフォリオを作ること、です。

実務経験が重要視されることについてはお話した通りで、それらを証明するためにはポートフォリオしかありません。

注意すべきはただの実績の羅列にならないように、デザインが完成するまでのプロセスや、実力が簡潔に分かるようなものを作りましょう。

会社は「どれくらいのスキルがあり、どんな経験をしてきたのか、うちの会社で何を任せられるのか」といった所で見ています。

これらを満たせるようなポートフォリオ作りに専念すべきです。

完全未経験の転職ですべきこと

未経験の人がデザイナーになりたいです、雇ってください!と門を叩いた所で門前払いです。

実務経験がないのであれば、実務を任せられると判断できる材料を揃える必要があります。

それはポートフォリオに載せる作品からも伝わりますし、前職やこれまでの人生経験の中で得られたパーソナルな部分からも伝えられるでしょう。

いずれにせよ、作品(ポートフォリオ)とデザイナーになりたい!という熱量です。

未経験からデザイナーになる方法については下記記事でもまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。

実務経験ゼロでもデザイナーとして転職するには?現役デザイナー解説

【まとめ】Webデザイナーの転職が厳しい理由

今回の記事のポイントです。

ポイント
  • Webデザイナーの転職はスキルや実務経験が必須
  • 未経験だとポテンシャル採用のある20代が有利
  • 30代以降ではデザインスキルだけだと難しい。ディレクション経験など別のスキルがあると強い
  • たとえ経験がなくとも、一定のスキルをポートフォリオで証明できれば転職は可能
  • 転職エージェントは積極的に活用すべき
  • 対策はポートフォリオの拡充と自己PR

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