NEW POWERは世界が新しい力によってどう変化しているのかを知れる一冊

読書

NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろという本を読みました。

少し前から個人の時代が到来するといった趣旨の記事を見かけるようになり、SNSを見てもその傾向は強まっているのだと日々感じます。

そういった個人の影響力など新しい時代の力について書かれた本書は、世界の流れを本質的に捉えるのに欠かせない一冊。


オールドパワーとニューパワーについて

大企業のトップや政府のような少数の人間が力を持ち、閉鎖的な力がオールドパワーとすれば、ニューパワーは多くの人間によって生み出される力。

最近ではブロックチェーンの非中央集権的な考え方も理解されてきていますが、まさにこうしたテクノロジーによって新たに作られていく価値観の一つだと思っていいでしょう。

そして、ここで注意しておきたいのが、オールドパワーは駄目、ニューパワーが良いという話ではないこと。

この2つの力は同じ枠組みに存在するもので、完全に別個のものではない。

NASA内でも社内で完結すべきだという意見(オールドパワー)と外部の意見も聞くべき(ニューパワー)といった対立が生まれたり、
僕たちの周りでもネットで病状を知ることができる患者その領域におけるプロの医者などの対立がある。

とはいえ、後者の例だと完全に医者はいらないという答えにならないように、たとえ対立構造が生まれようとも、良し悪しをつける問題ではないということ。

コミュニティーのあり方

コミュニティーについては色んな媒体で言及されているが、これがどういう仕組みで成り立つか、あるいは広がっていくかが解説されています。

このコミュニティーの根幹にある「聴衆を巻き込む」といった視点は非常に興味深く、本書の例でも出てくるトランプ氏の大統領就任も同じことがいえる。

最初は人を雇い、サクラを自身の出入りする入り口に待機させて、あたかも支持されているように見せたりしていたトランプ氏は、やがて本当に支持してくれる聴衆を獲得している。

この一連の流れを細分化しているのは、もはや科学の領域だなと感じた。

本書がいかに広い視点で、深く掘り下げているかが分かる。

【まとめ】世界を動かす見えざる力を解明している

ざっくりニューパワーについて、コミュニティーについてをピックアップしたものの、もちろんこれだけではない。

ミームドロップで影響力を獲得した事例やコアなサービスを無料開放させたTEDの話など、IT企業から個人レベルまでニューパワーを落とし込んだ例が多く紹介されている。

日々、世界は変化し続けているが、誰もそれがどういう経緯でどんな力が働いて変わっているかを教えてくれない。

そんな本質的な部分に目を向け、パワーという概念で説明しきってしまうのは著者の凄さ。

ぜひ手にとって読んで欲しい。