RICOHから発売されているコンパクトデジタルカメラ「GR III」を購入しました。
根強いファンがいるGRシリーズの最新機種ということで、とても人気の高いカメラです。
本記事では、実際に私自身が半年以上使ってみた上でのレビューをお届けしていくので、これからご購入を検討される方など参考にして頂けたらと思います!
GRⅢ(GR3)はどんなカメラ?

そもそもGRというシリーズは「最強のスナップシューター」という少し変わったコンセプトで作られています。
スナップというのは、日常の中でふと心が動いた風景を写真に撮ることを指し、RICOHのGRシリーズは下準備をせずにスグに写真を撮れるといったカメラになります。
1996年に発売され、こうして今現在まで売れ続けているのですから、非常に根強い人気が伺えます。
前モデルGRⅡとの比較
最新モデルのGRⅢは前のモデルとどう変わったのか、何が進化したのか、変更点は以下の通り。
- 画素数が1690万→2424万画素
- ISO感度が最大25600→102400
- レンズがG郡7枚→4郡6枚
- 撮影距離が最短0.3m→0.1m
- マクロが0.1m→0.06m
- シャッタースピードが1/4000-300秒→1/4000-30秒
- オートフォーカスに像面位相差AFが追加(以前はコントラストAFのみ)
- 手ブレ補正が追加
- センサーダスト除去が追加
- タッチパネルの搭載
- 内蔵メモリが54MB→2GB
- Bluetooth搭載
- サイズがより小さくなった
こうしてみると、基本的なカメラとしての性能が大幅にアップしております。
GRⅡ自体が2015年の発売で、GRⅢが2019年。
およそ4年越しの新型モデルなので、スペック面に関してもやはり強化されていますね。
画質については問題なく、キレイに撮影できますし、RAW現像も余裕です。
単焦点レンズではありますが、スナップシューターという本来の目的からすると特に不満もなく、画角もちょうど良いかなと思います。
GRⅢ(GR3)の本体部分のレビュー
コンパクトで軽量な本体

GRⅢはGRⅡよりサイズがより小さくなっています。
僕自身、あまり手の大きい方ではないのですが、それでも手のひらに乗るくらいコンパクト。
- 【GRⅢ】約109.4 x 61.9 x 33.2 mm
- 【GRⅡ】約117 x 62.8 x 34.7 mm
重量こそ少し重くはなっているものの、重さ以前にサイズがぎゅっとコンパクトになっているので、ジーンズのポケットにも楽々と入ってしまいます。

ちなみに普段の持ち運びは、付属のケースに入れて、そのままバッグの中に入れています。
グリップ部分が持ちやすい素材でGood

写真では中々伝わりにくいのですが、実際に手が触れるグリップ部分だけ素材が変わっているんですよね。
レザー素材とでもいうのでしょうか、非常に滑りにくい素材になっています。

片手で持ってみても、がっちりホールドしてくれますし、高級感があって良い感じです。

これだけホールド感も良い上、僕は本体に付属のストラップも通しているので、出先で手から滑り落ちてしまう心配もあまりないのかなと。
ちなみに僕はテーマパークにGRⅢを連れ出しまくっていましたが、落とした経験は1度もないです。
起動の圧倒的な速さ
GRⅢはさすがスナップシューターと呼ばれるだけあって、起動が本当に速いです。
カメラの上部分の電源ボタンを押すと1秒もせずに起動し、撮影が可能に。

これで、大事な瞬間を逃す心配もなさそうですね。
内蔵メモリ2GBの安心感
地味に嬉しいのが、内蔵メモリが2GBになったこと。
GRⅢは本体下部にSDカードスロットとバッテリーが入れられるようになっているのですが、たまにSDカード入れ忘れちゃうんですよね。

そんなときでも、内蔵メモリ2GBあれば、必要最低限の写真は撮れます。
何度これに救われたか…。

バッテリーもコンパクトで良い感じ。
ただ、若干バッテリーの持ちが悪いです。
予備バッテリーは間違いなく必須。予備は追加で1~2個あれば十分かなと。
GRⅢ(GR3)は写真を撮るのが楽しくなるカメラ【作例あり】

僕自身、GRⅢ以外にSONY αⅢなんかもメインカメラとして持ってたりするのですが、ミラーレス一眼カメラでさえ、重いしかさばると思って、中々普段使いのカメラにはなりません。
写真を撮るとなると、かなり身構えて準備してしまうものですが、GRⅢはコンパクトで持ち運びも楽で、気軽に撮れてしまうという点で普段使いのカメラとして最適です。
僕の中でGRⅢは、写真の楽しさを日常に浸透させてくれたカメラ。
上記の写真は六本木で撮影したものですが、本当に何気なく撮ったものでも綺麗ですし気に入ってます。
また、ここには掲載していませんが、ポートレートも全然いけます。
改めてスナップの魅力、写真の魅力を再確認できました。
イメージコントロールで様々な表現が可能に
もちろんGRⅢは綺麗に高画質で撮影が可能ですが、僕が個人的にもっと推したいのがイメージコントロール。
先程のビル郡の写真はLightroomで現像していますが、これからご紹介するのは編集ソフトを使わずに純粋な撮って出しです。(※アップロード時に画質を下げて圧縮しています)

例えばこのハイコントラスト白黒というイメージコントロールで撮影した植物。
GRファンの中でも評価されるのがコントラストの強いモノクロ写真。
味があって良いですね。

単にモノクロといえど、もう少しソフトだったり。
色んな種類の表現が可能です。

こちらはレトロ調。

そして僕の1番のお気に入りのポジフィルム調。
いかがでしょう、これはまだまだほんの一部。
実際にはもっとイメージコントロールで表現できます。
強化されたマクロ撮影

そして、マクロ撮影が0.1m→0.06mと、より短い距離からの撮影が可能になり、マクロもかなり楽しい。
こんなに寄りで撮れちゃうのもまた魅力です。
GRⅢ(GR3)での動画撮影について
GRを使って動画撮影。
撮影してみた感想としては、やはり手ブレが気になりますね。
写真がメインのカメラなのでしょうがないのですが、手持ちで歩きながら撮ると結構厳しい。
編集側で調整しようがないレベルなので、動きのあるシーンを撮影するのはあまりおすすめしません。
また、画質については1920×1080のFull HDでの撮影になります。
YouTubeぐらいであれば全然問題ないですが、4Kカメラと比較すると流石に違いが大きく出ます。
結論、GRⅢでの動画撮影はサブ的な機能に留めておくぐらいがちょうど良いかと思います。
VLOG撮影としてガンガン使うイメージだと厳しいので要注意です。
【追記】GR3購入から1年が経過しました

購入から1年経過したので、改めて現状のレビューを。
相変わらずGRⅢは僕の外出時のメインカメラとして頑張っていてくれており、特に故障もなく普通に使っています。
今年の夏なんかはGRⅢを片手に近所をぶらぶら撮影したりしてました。

コロナの影響で外出というわけにもいかないので、どこか寂しげな夏休みでしたが、こうした写真を見返してみるとそれはそれで趣があって良いなと思ったり。

普段通ってるなんてことない道も、こうしてカメラを片手に歩くだけで随分違って見えますね。
奥の方とかも良い感じのボケ味で、グッと奥行きがでてGood。

川なんかもできるだけ近づいて撮影してみましたが、この水の躍動感といったら。
太陽が反射してキラキラしてて、真夏の太陽の下、涼し気な川のせせらぎが今にも聞こえてきそう。
近所の散歩ぐらいのレベルであれば付属の手首にかけるタイプのストラップでも十分ですが、ハイキングなど長距離になるとネックストラップとかの方が絶対良いです。

ちなみにここまでの写真も全てレタッチなしの撮って出しなんですが、色味も結構綺麗じゃないですか?
撮影から現像まで肩の力を抜いて、気軽に撮影を楽しめるGRⅢはまだまだ僕の良きパートナーになりそうです。
まとめ
今回はGRⅢについてレビューしました。
高級コンデジとまで言われるGRⅢは、価格は約10万円し、比較的高価なカメラになります。
購入しようか迷われている方も多いかと思いますが、僕は勝手損はなかったです。
ぜひ、購入の参考にして頂ければ幸いです。