こんにちは、フリーランスデザイナーの坂本です。
今回はベンチャー企業にデザイナーとして転職する方法と、そのメリットやデメリットについて解説していきます。
僕自身もファーストキャリアから現在のメイン案件に至るまで、ベンチャー企業でデザインの仕事をしているので、体験談も織り交ぜつつご紹介。
ぜひ参考にして頂ければと思います。
タップできるもくじ
ベンチャー企業のデザイナー職とは

そもそもベンチャー企業のデザイナー職とはどのようなものなのか解説していきます。
ベンチャー企業とは
そもそもベンチャー企業というのは、明確な定義はありません。
ですがざっくり以下のような特徴を持つ会社をベンチャー企業としています。
- 革新的なアイデアをもとにビジネスを立ち上げる
- 新しい市場開拓やビジネスモデルの構築を行う
よくベンチャー企業=小規模という認識をされがちですが、実はベンチャー企業に会社規模は関係ありません。
有名所では楽天やサイバーエージェントといった社員数も多いITベンチャー企業もありますし、創業したばかりの会社であっても同様に新しいビジネスを展開していればベンチャー企業です。
ベンチャー企業のデザイナー職の年収
年収についてですが、これも前述の通り規模が様々なので会社によって大きく違います。
やはりどれだけ売上がたってるかに大きく左右されますし、スタートアップ企業であればどれだけ外部から資金が調達できているかで変わってきます。
参考までにいくつか挙げてみますね。
大手ITベンチャー企業の株式会社サイバーエージェント。
新卒採用の時点で初任給が34万円。成果によって見直しが入るので結果を出せば出すほど年齢に関わらず上がるといった感じですね。
転職だとこれまでの経験などを顧慮して決まるのですが、初任給の時点で月34万円も貰えるので少なからずこれよりかは多いかと。
実際にサイバーエージェントの口コミなんかを見ていると中途採用で月50万円という情報もあるので平均値でいうと年収600万円ぐらいが相場といったところでしょう。
YouTuberなどインフルエンサービジネスを展開する株式会社VAZ、大手だとUUUMが有名ですが中規模といったところで挙げてみました。
募集要項に正式な年収が公開されていないので、ネットの口コミを基にしたデータですが、およそ年収にして300~400万。
月25~30万といったところですね。
僕自身もベンチャー企業を数社渡り歩いた経験がありますが、大体これくらいの年収レンジが相場です。
こちらもポジションによって変動します。
勤務時間について
ベンチャー企業=激務というイメージはありますが、日本には労働基準法もありますし、近年度々問題にはなっているので業界全体で見直しは入っています。
基本的には10:00〜19:00(休憩1時間として勤務時間8時間)をベースに、残業代も発生するところが一般的。普通の会社と大きくは変わりません。
ただ、創業したばかりの会社(社員数が5人以下など)であれば、残業代は発生せずに固定給のみであることも多いです。
ベンチャー企業にデザイナーとして転職するメリット

転職難易度はそこまで高くない
ベンチャー企業の転職事情として、誰もが知るメガベンチャーとかであれば、やはり難易度は高いですが、基本的に大企業と比較すると転職難易度はそこまで高くありません。
新卒文化もそこまで強くない上、流動的の高い中途採用が積極的に行われているので、転職はしやすいです。
スキルアップが望める
続いてのメリットとしてはスキルアップといった成長機会の多さです。
ベンチャー企業では人的リソースが豊富にある会社は少なく、一人ひとりの裁量が大きいのが特徴。
当然ながら担当する仕事も多いです。
経験したことのない事にも取り組むこともあるでしょうし、デザイナーという領域を超えた仕事もあるかもしれません。
そうした中で仕事をしていると、デザイナーとしてはもちろん、ビジネスパーソンとしてのスキルアップにも繋がりますし、キャリア的にもマネージャーポジションにすぐ付けることも多いので、成長機会でいうと圧倒的に多いです。

ベンチャー企業にデザイナーとして転職するデメリット

主体性が求められ、仕事の流れが早い
基本的にベンチャー企業では、仕事の流れが早く、急遽プロジェクトが終了したり、始まったりします。
そうした目まぐるしく変わる中で、自分から仕事を見つけ出す主体性が求められます。
当然ながら、大企業にあるような研修らしい研修もありませんし、自主的に聞かなければ親切に仕事を教わることもそうないです。
福利厚生など基本的な制度が整っていないことも
大企業では当たり前のことが当たり前ではないのがベンチャー企業。
福利厚生など基本的な制度がまだ整っていないということも当然あります。
例えばボーナス(賞与)とかもその一つですね。
規模にもよりますが、多くのベンチャー企業ではありません。
その代わり、ストックオプションといった会社の株式を取得できる権利を貰えるので、会社の成長次第では大きなリターンが望めます。
【体験談】ベンチャー企業でデザイナーをしている僕の話

ここからは僕の体験談です。
ベンチャー企業は正社員として2社経験しており、現在はフリーランスとして1社関わっています。
1社目はシード期(創業したばかりのフェーズ)に入社し、デザイナーとしての仕事だけでなく、マーケティングの仕事なんかもやっていました。
激務といえば激務でしたし、制度らしい制度もなく、毎日がよく言えば刺激的でした。
とはいえ、先程お話したように成長機会は圧倒的に多く、普通の企業では経験できないことを急スピードで体験しましたし、あらゆるスキルが向上しました。
ここで皆さんにお伝えするとしたら、行きたい企業がどのフェーズなのかはしっかりリサーチしておくと良いです。
特にシード期といった創業したばかりの会社は、社員も少ないですし一人ひとりの負荷が大きいので、大きな額の資金調達をすでにしている会社や、ある程度メンバーも増えてきている会社に行くのがおすすめかなと。

倒産リスクについて
僕は1社目で実質的な倒産による解散を経験しているのですが、ベンチャーなので倒産リスク当然はありますし、この辺りは事前に認識してくおくべきです。
とはいえ、万が一会社が倒産しようとも、ベンチャー企業で培われるスキルを持ってすれば転職先は意外とすんなり見つかります。
独り身ならとくに気にする必要もありませんが、ご家族がいる方はそうもいきませんし、先程も言った企業ごとのフェーズを事前にリサーチして入社すると倒産リスクは軽減できるかと思います。
どういう人がベンチャー企業のデザイナー職に向いているか

ここまでの話を踏まえてどのような人がベンチャー企業に向いているかですが、主に以下のような人。
・柔軟性のある人
・向上心があり挑戦に意欲的な人
主体性を持って仕事ができる人
デメリットのところでもお話しましたが、ベンチャー企業では仕事の流れが早く、規模によってはメンターとしてしっかり教育してくれる上司がいるわけでもありません。
常に主体性を持って自ら情報をキャッチアップして進めていく必要があり、手取り足取り教えてもらえるという考えはなるべく捨てたほうが良いです。
裁量も大きいので、自分で仕事を進めていく必要もあります。
ここを楽しいと感じるかどうかで大きく変わっていくでしょう。
柔軟性のある人
ベンチャー企業は新しいビジネスを展開する会社です。
新しいビジネスということで、そもそも市場にニーズがあるのか、ビジネスとして成立するかはまだまだ分からなかったりします。
途中で事業が方向転換(ピボット)することも珍しくなく、明日から今日とは全く違う業務に取り掛かることも多いです。
このような場合でも柔軟性ある対応ができると安心。
向上心があり挑戦に意欲的な人
これ個人的には結構大事だと思っていて、ベンチャー企業はやはり向上心のある人が多く集まります。
どうすればもっと効率良く仕事ができるか、もっと売上を上げるにはどうすれば良いかといった思考が多く、常に挑戦的で野心に溢れていることが多い。
もちろん、すべての人がそういうわけではありませんが、割合としては結構多いのでチャレンジ精神のある人はかなり適正はあるかなと思います。
ベンチャー企業にデザイナーとして転職するなら

ポートフォリオに力を入れる
ベンチャー企業に限った話ではないですが、デザイナーの転職はポートフォリオ勝負です。
特にデザイナーのような専門職の転職は即戦力を求められます。
転職活動の際にはしっかりブラッシュアップして、自分の実績・スキルが簡潔に伝えられるものを作成しましょう。
転職エージェントを利用する
ここまでお話したように、ベンチャー企業の転職は慎重に精査した方が良いです。
大企業をはじめとする一般的な感覚だと、かなりのギャップを感じますし、倒産リスクなども考えられます。
ですので、転職エージェントの利用は必要不可欠。
転職エージェントに登録しておくと、おすすめの求人を探してきてくれるだけでなく、こうした条件面での相談なども代行して全てやってくれます。
転職サイトより内定率が20%も上がるというデータもあり、転職をするなら利用しておきたいところ。
デザイナーの転職エージェントはレバテックキャリアがおすすめ。
デザイナーに特化しているので専門スタッフの業界への理解もありますし、完全無料で手厚いサポートを受けることができます。
【まとめ】ベンチャー企業にデザイナーとして転職する方法
今回の記事のポイントです。
・一方で福利厚生など整っていない部分もあるので、転職の際にはしっかりとした事前リサーチが必要
・転職の際には、エージェントを利用して転職活動におけるサポートを受ける方が内定率は上がる
デザイナー向けの転職エージェント
→レバテックキャリア(無料)
